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この記事はB4UT Advent Calender 2020(#Advent4UT2020)の参加記事です。
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こんにちは。この記事はなんと12/11担当分です!は?(タイムスタンプを見てみましょう)
今日は自作PCの話をします。反応に合わせて適宜内容が追加されるなどする予定です。
1. 自作PC : Aboutとか色々
まず、大抵の場合自作PCとは、PCを構成する各パーツを購入し、組み立て部分を自分で行うものを指します。部品から作ったりはしないです。そして、殆どの場合、というよりほぼ確実に、組立工程では一般的な工具以上のものは使用しませんし、使う場合は付属しています。
まず自作PCを組み立てることに対しこの部分で恐怖を抱いている方の誤解を解いておきます。難しいことは要求しません。
今これを書いているPCも自作PCですが、かなり快適にゲームプレイなどができています。性能としては大分いいものを使っています。参考程度にスペックを...
- OS : Windows 10 Education
- CPU : Intel Core i7-10700 (2.90 GHz)
- メモリ(RAM) : 32.0 GB (16GB x2)
- グラフィックボード(GPU) : NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER
- SSD(SATA3) : 1TB
- HDD : 3TB
- 電源容量 : 750W
詳細なパーツは要望があれば載せたいと思います
自作PCのメリットとして、やり方によっては市販品よりもコスパが良い点が挙げられると思います。自分はこれを予算20万で作りましたが、同じスペックを市販品で要求すれば20万は軽く超えると思います*1*2。
学生各位としてはお金は少々厳しい部分があるので、高いものには手が出ない...なんて方も自作PCに手を出して是非いいスペックのPCで快適なゲームプレーを楽しんでいただきたいと思います。
ではHow To 自作PCに進む前にもう一点自作PCに対する誤解を取り除いておきます。
結論から申し上げますが、
もしあなたがGoogle検索を用いた問題解決ができるならば、あなたが自作PCに対して抱いている9割5分の懸念は杞憂です。そして9割のあなたが遭遇する問題は、先人たちがかつて直面し、ネット上のコミュニティで助けを求め、そして解決しているでしょう。
これは体験談でもあります。実際割と問題に遭遇しましたが、大体ググれば解決しましたし、先人に聞けばだいたい解決しました。
大抵の難しそうな業界には、その手の有識者たちが集う場所が必ず存在します。大抵の場合、初心者に対して冷たい態度を取るようなことはないはずです。どうググっても出でこないなら、恐れずに質問してみましょう。
ということで、
自作PCはいいぞ。
という話でした。皆様も是非自作PCに手を出していただきたいと思います。
おまけに、この記事を読んで自作PCに手を出す方にヒントを残しておこうと思います。
Tips : ノートPC、Mac OSについて
自作PCは基本的にデスクトップPCであることを前提にしています。基本的にノートPCは自作できません*3。ノートPCがほしいなら諦めて市販品を買いましょう。また、Mac OSのPCを考えている方は諦めてApple純正品を買いましょう。Mac OSも自作には不向きです...*4
必要なもの
- 一般的な工具
- 手袋(重要)
- 一般的な英語読解能力(あるいは、翻訳ソフトをうまく使える能力)
説明書とか日本語載ってなかったりする可能性あるので...
2. パーツの選び方Tips
自作PCの9割はパーツ選びです。ここでは、主にゲーマー向けにちょこっと解説をはさみます。
1. CPU、GPUを決めよう
スペックの大部分を占めるコアとなる部分です。ここでPCスペックの7割くらい決まるので慎重に選びましょう。
1. Intelか?AMDか?
現在のCPU市場はIntelとAMDの2強です。高スペックを求めるならIntel CoreとAMD Ryzenのいずれかから選ぶことになると思いますが、予算やスペックとにらめっこしながら決めましょう。主なファクターはこんな感じになると思います。
- コア・スレッド
コアが仕事領域、1コアのスレッド数が領域当たりこなせる仕事数だと考えていただいて大丈夫だと思います。勿論多いほうがスペックは高いです。
- クロック周波数
「単位時間当たりのクロック信号送信数」です。
「信号の送受信のタイミングを揃える基準が存在して、その基準が1秒で動く回数」と考えていただければ大丈夫だと思います。
Tips : メガヘルツ神話
クロック周波数はあくまで参考であるという点に留意してください。
これだけがCPUのスペックを決定しているわけではありません(そして、こういった考えがかつてIntelを苦しめたそうですが...)。勿論ある程度の影響はあるでしょうが、これが唯一のファクターではないことに注意しましょう。
- 予算
まあ結局これになるんですよ 全体の価格もみて慎重に決めてください。予算の2割弱程度を基準に考えるとよいですが、一旦それぞれのCPUで構成を考えて全体の金額を見てみるのもいいでしょう。
Tips : 最新世代を待つ必要はあるか?
Intelは10月に第11世代となるRocket Rakeの存在を公表しました。2021年第1四半期ですから、登場は2月くらいになるでしょうか...
これを見て今すぐ作るのはどうなの、と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
まず、CPUの性能そのものを期待している場合は、最新版を待つ必要は薄いでしょう。
第9世代から第10世代になる際にスレッド数が多くなった部分はありますが、クロック周波数自体に変化は大きくなく、おそらく11世代に急に1コア4スレッドになったりすることはないと思っています。そう考えると性能向上自体はさほど大きくないと思います...
ちなみにRyzenはもう最新のRyzen 5000シリーズが出ています。
なお、Intel11世代は10世代と異なりPCIe 4.0対応とのことなので、それを求めているなら待つ価値はあるでしょう。(詳しくは調べてみてください... Ryzenは既に対応しているはずです)
2. GPUを決めよう
GPUは、画面表示などグラフィック面の演算に特化した処理ユニットです。
グラフィック性能を求めるのであればここを強くしましょう。
現時点でGPUはNVIDIA GeForceの1強状態です。AMDもRadeonというGPUを作っていますが、基本的にはGeForceから選ぶと良いでしょう*5。
ちなみに、そこまでグラフィックにこだわらない場合、グラフィックボードを買わない選択肢もあります。グラボ高いんでね... その場合はCPUを選ぶ時にちゃんとグラフィック機能搭載したCPUを買ってね☆
Tips : RTX 3000シリーズのハイエンドは必要?
最近話題になりましたね。GeForce 3000番台。
グラフィックボードの性能は新しいほど性能がいいです。2080よりも3070のほうが性能がいいとはまあ言われたりします。じゃあ新しいの買ったらいいじゃんとは思いますが、値段も気になるところでしょう...
正直なところ、VRや4Kでもしない限り、おそらく2070SUPERレベルでも大分オーバースペックのように感じます。上のような使い方をする場合はもっと強めのものを考えてもいいかもしれませんが、基本的には性能を求める必要はないと思います。なんなら今のミドルレンジモデルである3060Tiでも性能は十分です。今なら多分3060Ti買ったほうが安いと思います。
2. マザボ、ケースを決めよう
次にCPU、GPUの規格とにらめっこしながらマザーボードを決めます。
マザーボードは基盤です。ここに(ほぼ全ての)部品を取り付けます。
買うCPUにあったマザーボードを買いましょう。
マザーボードと同じタイミングで決めるべきはPCケースです。理由を先に説明すると、マザーボードの規格によってPC全体のサイズが決定するためです。詳細な説明は省きます(調べてみてください)。性能を高くしたいならMini-ITXはおすすめしません。多分全パーツが収まりきらなくなって詰むと思います*6。
3. SSD/HDD,メモリ,CPUクーラー等を決めよう
では残りの部品を選んでいきます。まずは記憶領域たるHDD/SSDです。
基本的にOSインストール環境としてはSSDを選ぶと良いでしょう。ハイエンド性能になった時ボトルネックになりうるのはHDD/SSDとのデータのやりとりです。
SSD : M.2 NVMeとSATAはどっちを選ぶべきか
SSDにも規格が存在します(M.2とSATA、詳しい説明は他に投げようと思います)。勿論最新規格の方が性能自体は良いですが、発熱が大きいのでそこの対策が必要なのと、寿命が短くなりがち、また高コストであることを考えて身長に選びましょう。僕はここ好みだと思ってます。
HDDは必要?
基本的には不要だと思います。SSDで1TB以上を確保できているなら追加で積む必要性は薄いでしょう。自作PCであれば後から追加で積むこともできますし、1TB以上のものも1万円しないものが多いですから、初期から積まなくても大丈夫だと思います。
メモリは2枚1組で積め
次にメモリ(DRAM)です。こちらもCPUやマザーボードの規格とにらめっこしながら決めます。間違ったものを選ばないよう気をつけましょう。ハイエンドを求めるのであれば少なくとも16GBはあった方がいいと思います。また、メモリは2枚1組で積みましょう。16GBであれば8GBx2、32GBであれば16GBx2といった感じです。
CPUクーラー、グリスは必要か?
CPUはそのまま動かすと発熱で大変なことになりますから、CPUクーラーをつけましょう。CPUクーラーは実はCPUに付属しますが、静音性を求めるなら別に購入するのが丸いです。
水冷と空冷は好みですが、基本的には空冷をおすすめします。水冷は上級者向けかつ高コストです。
また、組み立て工程を見るとわかるかもしれませんが、CPUクーラーを取り付ける際にCPUにグリスを塗るという工程が存在します。CPUグリスはクーラーを別に買うなら買って損はしないでしょう。
4. 電源について
すべてを決めたら最後に電源を決めます。電源容量は全体の基本的な使用電力量の1.8~2.0倍を基準にして選ぶとよいとされています*7。ここらへんは自分で考えても分からないがちなので、各種サイトの計算を頼ると良いでしょう。また、PCケースに合わせてサイズを考えることも忘れずに。PCケースに電源が収まらない事態が発生しないように気をつけましょう...
他のパーツについて
サウンドカードやブルーレイディスクドライブなど、他に積みたいものがある場合は予算やPCスペースと相談しながら積むとよいでしょう。
5. OS
Windowsを積みたいと考えているならWindows 10一択です。
学生特権として、対応していればWindows 10 Educationのライセンスを無料で入手することができます...
Win10 EducationはWin10 Homeよりエディションとしては上位ですから、利用しない手はないでしょう。ライセンスを入手したら、インストールツール、USBを使って自作PCにWindowsをインストールするためのメディアを作成します。
組み上がったPCにUSBを刺してUSBからブートすればインストールが始められます。
また、LinuxベースのOSを入れたいなら同様にしてインストールを行いましょう。もっとも、そのようなOSを使用している方はこの記事を読む必要はないでしょうが...
3. 組み立てるときに気をつけること
組み立て方は他のサイトを頼ったほうがよいでしょう。ここでは注意点を少し...
1. 部品を壊さない
PCパーツは繊細です。少し取り扱いを間違えると一瞬で壊れます。くれぐれも高級パーツを壊さないように気をつけましょう...
2. 手袋をする
あまりベタベタと素手で触りすぎるのもよくないです。手袋はちゃんとしましょう。基本的には組み立て中のPCパーツに手袋の素材が落ちていかないような手袋を使うとよいでしょう...*8
3. ドライバを入れる
組み上がってOS入れて起動!といった後はすぐにマザーボード、CPU、グラボの説明書を読んで適切なドライバを導入しましょう。大抵の初期問題はこれで解決します...
4. さいごに
長々と書いてしまいました。7割くらいは不要な情報だと思いますから、他の情報源を参考に色々考えてみてください。
ということで、
自作PCは、いいぞ。
というおはなしでした。それでは。
*1:これを作ったのが今年の夏なので、今は相場の変化が多少あると思いますが...
*2:ところで、某SPEARの某700+というやつ、自分のより少しスペック面落ちてたはずなんですが33万するらしいっすよ 単純比較はできませんが...
*3:私が知らないだけでできるのかもしれませんが、やめておいた方が賢明でしょう...
*4:というのも、OSのインストーラやライセンスが市場に出回っていないためです
*5:例外があって、Deep LearningでGPUを使うならGeForceを選ばないほうがよいでしょう。まあそんな方はPC有識者でしょうが...
*6:今自分が使っているMicroATXでも結構スペースきついです...
*7:ピーク時は平常時よりも多く電力を消費するため
*8:そのため毛糸などのものはおすすめできません...