こんにちは。iLiss.です。
最近、「ウマ娘 プリティダービー」の配信がスタートしました。
残念ながらアニメは未履修なのですが、楽しくプレーしています。
投げておくか よければフレンドさんを…
— iLiss./★18.02 (@iLiss557_Ort) 2021年2月27日
ゆるぼ どこかにできているサークル pic.twitter.com/K0yJgi2nlm
よろしくおねがいします
さて、この世界では三女神なる概念が存在します。
ああああ三大始祖…
— iLiss./★18.02 (@iLiss557_Ort) 2021年2月25日
StarHorse1列では必修なんですが…
ダーレーアラビアン/ゴドルフィンバルブ/バイアリーターク ですね バイアリータークだけ覚えておらず…
いつか出てくるんだろうか… pic.twitter.com/tVrb5xRJU2
おそらくモチーフとしては三大始祖であろうと考えていますが、私のようにアプリスタートの方や三大始祖調べてない方もいらっしゃるとは思いますので、私が履修している「StarHorse一列」*1より第n回講義「三大始祖概論」の講義ノートを共有させていただきたいと思います。
三大始祖とは
三大始祖とは、「一般的に、競走馬(サラブレッド)のサイアーラインを辿っていくと必ずたどり着く3頭」を指し、
の3頭とされています。
この3頭はサラブレッドではありません。そもそも「サラブレッド」という品種は競争用に品種改良されたものであり、血統登録が厳格です。血統書がサラブレッドの条件であることから「サラブレッド」の誕生はサラブレッドという概念の登場を待たねばなりません*2から、それが登場する前に生まれたこれら3頭がサラブレッドでないというのは自然でしょう。
また、この3頭ではなく、サラブレッドである
の3頭を三大始祖とする場合もありますが、一般的には前者を指す場合がほとんどでしょう。
ちなみに、前者の3頭の系統でも、後者3頭を除く系統は現存しておらず、これが後者で三大始祖を語る主な要因となっています。以下では、StarHorseにならって後者三頭を「実質的な三大始祖」と呼称します。
ちなみにこの3頭は競走馬としてもなかなかに強く、特にエクリプスは出走したレースを対抗馬に回避されまくった結果単走になったり、"Eclipse first, the rest nowhere."(「唯一抜きん出て並ぶ者なし」と訳されます)なんて言葉も生まれたりする程度にとんでもなく強かったそうです。
さて、しれっと出しましたが、サイアーラインとはなんぞやという話です。
サイアーラインとは
競走馬においては、血統を考える際には様々な手法が用いられます。その中に、競走馬の父方のみを辿り続ける手法が存在します。この父方の家系のことをサイアーラインと呼称します。起点となる馬の名前をとって-系と呼称します*3。現在の日本ではダーレーアラビアンの系列に属するサンデーサイレンス系の馬が圧倒的なシェアを誇っており*4、現在(Patch 1.1.0)のウマ娘アプリで育成可能なキャラのモチーフ26頭のうち5頭(≒19.2%)はサンデーサイレンス系です*5。
こちらはサンデーサイレンス産駒最強候補*6ディープインパクトさんの血統図です。
青く塗られているのがサイアーラインです。このまま辿っていくとEclipseにたどり着きます。気になった方は調べてみてください。多分二十数代くらいたどる必要があります。
おまけとして2018牝馬三冠世代最強馬*7アーモンドアイさんの血統図を載せておきます。牝馬基準では母系を辿り続けるメアーラインなるものが存在し、ファミリーナンバーと呼ばれる番号で分類されます。例えばこのアーモンドアイの場合ファミリーナンバーは「8-f」で、前の番号をとって「8号族」と呼ばれます。StarHorseでは母系を辿った先にいる基礎牝馬(詳しくは調べてみましょう)の名前から「バストラーメア族」と呼称されます。
ちなみに、世界的には三大始祖のうちダーレーアラビアンの系列のサラブレッドが全体の90%以上を占めているといわれていて、同じようにモチーフを調べるとダーレーアラビアン系でない馬はパーソロン(バイアリーターク系)系であるトウカイテイオー、メジロマックイーン、シンボリルドルフの3頭のみです。23/26の88.4%ですからどれだけ圧倒的かはご理解いただけたと思います(ゴドルフィンバルブさん... ちなみに彼(彼女)の系列は日本中央競馬ではほとんど現存せず(JRA公式では「途絶えている」とまで言われてしまっております)、過去の有名馬も2004高松宮記念勝ち馬であるサニングデールや同年スプリンターズS優勝馬カルストンライトオとかそれくらいでしょうか)。ちなみにサンデーサイレンス系でない皆さんもサンデーサイレンスの祖先であるHaloやHail to Reasonの系統である馬が多いです。
おまけ : オルコックアラビアン
馬の毛色には特殊なものとして芦毛が存在します。この毛色の馬は基本的に芦毛の遺伝子を保有していなければ生まれてこないのですが、芦毛を辿っていくとオルコックアラビアンという一頭の馬にたどり着きます。StarHorseではこのオルコックアラビアンを含めて「三大始祖+1」としている場合がほとんどです。ちなみにオルコックのサイアーラインは現時点では完全に途絶えています*8。
StarHorse一列の三大始祖概論はここからStarHorse固有議論に入っていきますので、講義ノートの共有はここまでとしたいと思います。
あとがき
この程度の内容なら調べればどこにでもない?あるやろ
と思いながら執筆していました。ええ。
実際のところもっと書きたいことがあったはずなんですけどね ノートをなくしてしまった GG EZ
それではまた。
*1:そんなものはない
*2:ここで「概念の登場」と書いた理由を話すには、「サラブレッド」という言葉を第3巻で初めて定義付けしたジェネラルスタッドブックの話をしないといけないのですが、詳しくは割愛します。
*3:これは固定されたものでないことに注意してください
*4:今では専門家に近親交配の問題を懸念されるほどです
*5:ちなみに、現在の育成可能ウマ娘のモチーフは1990年代に活躍した皆さんが多いためこの割合はそこそこ低めです。2000年代に突っ込んでくると(特に2000年代後半-2010年代)この後出てくるディープインパクトさんなどの影響でもっと割合が大きくなると思います
*6:ディープは国内で1度しか負けたことがない(2005有馬記念)のですが、その時に負けたのが同じサンデーサイレンス産駒のハーツクライさんだったので、ここでは候補と書かせていただきました
*7:これに関してはおそらく異論ないと思います