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【殴り書き】beatmaniaIIDX を上手くなるために

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この記事は、B4UT Advent Calendar 2023 参加記事です。

ハッシュタグ : #Advent4UT2023

 

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B4UT部内戦で大分いい刺激を受けたので、その感想を含めて殴り書きにする。何個かに分けたので、いい感じに拾いながら読んでほしい。短い時間でまとめた記事なので文体を仕立てることはできなかった点はご容赦願いたい。また、当記事に掲載している内容は個人の意見を多分に含むので、一般論から逸れた内容になっている可能性が高いことに留意してほしい。

 

 

 

指/手首/腕ガチ押しについて

「指ガチ押し」「手首ガチ押し」「腕ガチ押し」とはよく言うが、これらが要は何であるかをしっかりと把握できている者はどれだけいるだろうか。私も完璧な理解は未だ得られていないが、部内戦で感じたこれらの違いらしきものを書き起こしていこうと思う。

指ガチ押し

指ガチ押しはその通り指から行うガチ押しで、指の第2関節-付け根の部分を動かして押すガチ押し。ここでは便宜的に「ガチ押し」という言葉を使っているが、別にガチ押しらしい押し方でなくても指でしっかりと鍵盤を押している押し方を一旦こう呼ぶことにしよう。

手首ガチ押し

手首のスナップを使って行うガチ押し。名前の通り手首を使う。このガチ押しは手首から体側(つまり腕)をあまり動かさないべきで(動くならそれは腕押しである)、これにより腕押しよりも少ない体力、短い時間で安定した打鍵を行うことができる。

腕ガチ押し

一般にいう「ガチ押し」といえばこれのことで、腕、特に肩や肘の付近から手を大きく動かして行うガチ押しのこと。腕から打鍵を行うことでタイミングを安定させやすく、左右の同期も効きやすい(個人差あり)ので、横に広い譜面と精度取りに向いている。

 

どのガチ押しをどの割合で使うか

ある程度譜面を把握して、その譜面に対して十分な理解の上で打鍵する時、「どのように打鍵するか?」を考えたことはあるだろうか。全ての打鍵に対して「指/手首/腕をどの割合でどう使うか」を表現することができて、それが適切であるかどうかが(特に高難易度において)非常に重要になってくる。例えば、255(A)S乱の8分同時ラッシュに対して指で100%対処しようとするのはあまりいい案ではない。かといってこのスピードの譜面を100%腕ガチ押しで押そうとすると、thunder HOUSE NATION Remix (L)のような譜面になった時に苦労するだろう。手首ガチ押しは十分に機能するだろうが、もう少し速くなると、例えばCODE:1 [revision1.0.1] (A)とかになるとどうだろうか?

255 (A) S-RANDOMの例 BPM255 (以下譜面画像はtextageより)

 

thunder HOUSE NATION Remix (L) BPM128

CODE:1 [revision1.0.1] (A) BPM145

だが、それぞれの譜面に対して、どれか1つを100%使う、という考えに至っただろうか?確かに主に使うべきガチ押しはそれぞれあるだろうが、完全に他の要素を使わないことがあるだろうか?

そういう観点から自分のプレーを一回見直してみるとよいかもしれない。

「脱力」って何なんだ

脱力が大事だ、とはよく言われる。一体全体どういうことなんだろう。

腕に力を入れる、ということはまあ固定するか動かすかで腕の筋肉をある程度使っている状態なんだろうなと考えていて、それはつまりいい割合で腕ガチ押しを使っている状態のことを指しているんだと思う。つまりこれの言うところは「腕ガチ押しに頼りすぎていないか?」という問いであり、高難易度譜面に対して意識せずに腕を使って「楽をしている」状態になっていないか?ということである。腕の動作スピードには限界があり、いくら速くてもBPM256の16分くらいになってしまうとまず間に合わないだろう。

BPM256の16分の例 (Mare Nectaris (A))

腕から動かす押し方は、押すタイミングを合わせやすく左右の同期が取りやすい一方で、高速鍵盤に非常に弱い(と、感じている*1 )。

この話題の関連として、「地力のないままスコアラーになるのはクリア力的に非常に危険」という言説に対する1つの解答が、「腕押しに頼りすぎ」ということなのではないか?という話が上がってくる。自分はこれに心当たりがありすぎて指押し練習中。

DJSTNの「毎回やるべき☆12」を噛み砕く

255(SPA)S-RAN / GuNGNiR(SPA)RAN / Mare Nectaris(SPA) / BLACK.by X-Cross Fade(SPA)。

255(SPA)S-RAN : ガチ押しの練習

自分はどちらかというと腕ガチ押しを多用する腕ガチの練習であると考えていたが、譜面をよくよく見てみると手首/指もそこそこ活用しないと間に合わない。つまり腕 / 手首 / 指ガチ押しの練習で、あるいは『ガチ押し認識力』の練習なのかもしれない。つまり、3つのガチ押しのどれを使うべき?ということを譜面を見て考える認識力

ガチ押しの練習は本当にした方がいい。スコア力、クリア力のどちらにも通じる。

GuNGNiR(SPA)RAN : 指ガチ押し

指ガチ押しをBPM222で出来るか?とまではいかないけれど、それくらいの考えをもって臨んだ方がいいかもしれない。ポイントは手首/腕でごまかさないこと。手首や腕押しでごまかしていたらいつまで経っても指ガチ押しは上手くならない。最悪手首ガチ押しはある程度効いてもいいので、腕の位置を固定して指を動かす練習をしっかりすること。最近スマホ音ゲーを含む多機種勢が地力上限近くでも上位帯で通用するレベルの精度を見せていることが多くて、その理由の1つが指ガチ押しかも、という話を考えていた。

Mare Nectaris(SPA) : 地力上限を上げる / 指の速度上限を上げる

地力の上を引き上げるために必要なことは出来ない譜面に対して食らいついてみること。出来る譜面の質を高めていくことは精度力向上には寄与しても地力上げにはかなり微妙。あと人体はある日突然動くようにはならないから、自分の体が動くように練習を重ねてあげないといけない。やってることはスポーツと全く変わらん。

あと認識力の話。認識力もやっぱり地力上限付近の譜面をいっぱいやらないと出来上がらない。認識力の難しいところは自分の地力と離れすぎていると認識に癖が付きかねない点。特に譜面数が限られる最上位帯ではRANDOMを上手く使うことが大事。

BLACK.by X-Cross Fade(SPA) : 連皿・皿複合

beatmaniaIIDXの独自デバイスターンテーブル。独自デバイスの習熟に必要なのは結局独自デバイスを触ることで、独自デバイスを触る中でもどの要素を練習するべきか?を考えるのは大事。

皿の基礎基本が16分皿と皿複合で、こいつらは一般に皿曲と呼ばれる譜面ではない譜面でも当たり前のように出てくる。「beatmaniaIIDXを上手くなるためにやるべきSCRATCH」はこいつらで、これらを効率的に鍛えられるのがBLACK.。連皿が16分までしかなくて、皿複合もちゃんとやらないといけない。皿複合難易度的には最後のデジタンク引用が一番難しくて、これはもう片手鍵盤力になってるかも。

皿複合もやらないといけない

クラッチの基本はここで、これ以上はどちらかというと曲芸。24分皿とかいう奴らは個別対策を組んだほうがいい。

 

クラッチとの向き合い方について

自分はどちらかというとスクラッチが上手い方だと思っていて、そのやり方について聞かれることがああったのでメモを書いておく。

クラッチを周辺視野で見るということ

これは2023年9月の投稿

上の七段攻略動画でWELLOW先生が語っていた「スクラッチメインの時はスクラッチ側に目線を動かす」と同じような話をお咎め鯖で以前していて、これは本当に共感度が高いのでここでも語っておく。連皿地帯は余程難しい譜面でない限りはそれほど難しくない鍵盤とセット、または皿単体であり、鍵盤のレーンに認識のリソースを割くのは本当に無駄が多い。スクラッチを覚えなくてもある程度スクラッチ譜面が上手なのは認識リソースをかなりスクラッチに割いているから。

目を置く位置の目安は皿とその隣の白鍵レーンの間。

見る部分の例 (スクラッチ時) 皿のレーンと、S-FAST/SLOWが見えるようにしている

逆に、スクラッチが降ってこない間にスクラッチのレーンをしっかり見るのは割に合わない。「周辺視野で見る」というのはそういうことで、「反応できるけど認識リソースは最小限にするよ」ということ。

 

叩き皿Tips

今回、部内戦でWonder Bullfighter(A)を投げた。しっかり刺さった。

自選 Wonder Bullfighter (A)

以前にPsycho Sheep Riddim (L)を投げたこともあって、この時も結構刺さった。

自選 Psycho Sheep Riddim (L)

まあ見て分かる通り叩き皿譜面が大好きで、結構よくやっているので、叩き皿のコツをちょっとだけ書いていく。

叩き皿のやり方

我流なので、他の人の叩き皿のやり方も併せて読むといいかもしれない。

基本的には皿から手を離したところから、皿の中央から手に近い側の上部を、筐体奥側にターンテーブルを強めに擦りに行くイメージ。ターンテーブルを弾いて、手をすぐに離す感じ。そのうち動画で説明したいが、またこんど

逆手側も同じようにやるが、叩く位置はターンテーブル中段くらいのイメージ。同じようにできるだけ手を素早く離す。

 

叩き皿をやるに当たって、まだ慣れていないうちは薬指の第2関節付近の腹の部分に小指を添えて叩いてやるとよい。最終的には勿論小指だけでもある程度叩けるといいが、最初のうちだったり、叩き皿特化譜面だとこの部分を使うのが一番いいと思う。

最終的には小指を含めて、運指にもよるが皿+1/皿+2を叩き皿で処理できるといい。これができるようになるとGAME ON(A)の連続16分とかが叩き皿で処理できるようになる。他にも一般的な譜面の単発スクラッチを叩き処理して安定して光らせられるようになり、特に低難易度の単発とかに効く。勿論指押し腕押しの話と同様に高難度になった時に叩きに頼りすぎて回せずに重発狂複合が全然できなくなることには気をつけないといけないが、結構使い勝手がいい。

GAME ON (A) 2P鏡 BPM105の16分 1+3+皿まで叩き皿で取りにいけると強い

GAME ON (A) MAX-149

叩き皿練習譜面

☆8 サヨナラ・ヘヴン (A)

BPM111 この速度の16分2連とかは叩き皿練習にいい

精度取れない譜面として密かに話題になっていたりいなかったりするサヨナラ・ヘヴン(A)だが、叩き皿ができるかできないかで大分スコアが変わる(と感じている)。1P正規/2P鏡はある程度1鍵にマーカーがある。ズレていたりズレてなかったりするので、こういうパターンも練習できるのが嬉しい。

☆9 Driver (A)

BPM174の8分 そこそこ遅いが、やや叩き皿の連続が長い

近代譜面。近代SCRATCHは結構叩き皿が増えてきた気がする。前に挙げたサヨナラ・ヘヴンよりもこっちの方が叩き皿入門としてはふさわしいかもしれない。

 

☆9 route 80s (A)

BPM122 複合の練習にいいパートもあってうれしい

BPM122の8分で、皿が結構遅い。叩き皿の練習譜面としてはそこそこ偉いが、古代譜面なので結構嫌な縦連とかが多い点は注意。

☆10 WAR GAME (A)

BPM93 16分なら叩けた方がいい

BPLプロ御用達SCRATCHフォルダのCHORD譜面。結構叩き皿譜面で、叩き皿の鍵盤複合ができると有利になる。鍵盤は広いが、皿はさほど速くなくリズムも単純めなので、練習にいい。

☆10 灼熱Beach Side Bunny (Masayoshi Iimori Remix) (A)

BPM150 連皿の間の単発を叩く 応用編

クラッチ練習譜面として非常に優秀なMasayoshi Iimoriリミ。連皿は回したほうがいいが、その間の単発を叩きに行くのは練習としていいかもしれない。叩き皿の当面の目標は灼熱Beach Side Bunny (A)の12分複合を叩けることに置くとよい。

BPM153の12分 16分換算だとBPM115くらいか? 10連打は長い
☆11 Swarm of Scarabs (A)

BPM110

いつも人に言っている皿複合練習曲。鍵盤複合もそこそこあって叩く皿がそこそこあって練習にオススメ(中伝以上向け)。

☆12 Double Dribble (A)

BPM210 ☆12ともなると鍵盤の絡みが多くなってくる

叩き皿+鍵盤の応用編はこの譜面。結構叩ける感覚なので、特に鍵盤複合の叩き皿を練習する時におすすめ。ある程度叩き皿の鍛錬を積んでからの方がいい。

☆11 Digitank System (A)

BPM128の16分 恐ろしいことに、これは叩けるらしい

叩き皿最終試験。回すとなかなか精度が取れないが、叩けば精度が出る...のは分かるが、BPM128の16分がかなり長い間続く、とてもじゃないが叩くのが厳しい譜面。叩き皿の最終目標はここだが、ここには長い間到達できていない。

 

とりあえず今日のところはここまで。IIDXの果てしない旅はまだまだ続く。

 

それでは。

*1:身体本体に近いからかなとか考えているが医学的根拠とかは全くなくて、真面目に議論するならちゃんと論拠を探さないといけない。